愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」でレンタサイクルを手がけるしまなみジャパン(今治市)はインバウンド(訪日外国人)需要が高い電動アシスト自転車を4割増やす。ほかにも観光客で混雑する貸出所にルールやマナー順守を促す大型モニターを導入するなど訪日外国人の受け入れ環境を整える。
しまなみジャパンでは現在、電動アシスト付きのスポーツ自転車「E-bike(イーバイク)」を120台程度所有している。1500万円を投じてE-bike50台を追加導入し、2026年1月下旬から貸し出しを開始する予定だ。
狙いは訪日外国人だ。同社の24年度のレンタサイクル収入は4億4千万円を超えた。外国人サイクリング利用者は4万3千人で、日本人も含めた全利用者の32%を占める。利用者数、割合ともに過去最高だった。約70カ国から訪日客が訪れており、地域別で見ると欧米からの来訪者が半分近くを占める。