音楽が包む同窓の輪 石川宣博
愛媛県立今治西高校の同級生に、自分が愛する音楽で身を立てた羨ましい2人の友がいる。
1人は少年時代に私と同じ合唱団に所属したことも今や懐かしい、世界的クラリネット奏者の柳瀬洋くんだ。クラシックへの道を志し、高校の吹奏楽部から東京芸術大学、そしてドイツなど世界で腕を磨いた。今も日本のクリスチャン音楽家団体「ユーオーディア」代表として活動を続ける。つい先日30回目を数えた定期コンサートでは同級生数人とともに楽屋まで押しかけ、昔話に花が咲いた。
もう1人は起業家の西川秀樹くん。高校時代は応援団長を務める一方で、エレキギターを片手にロック音楽にのめり込む姿をよく覚えている。ビートルズやプレスリーに憧れ単身欧米を飛び回るなか、いつしか音楽グッズストア「PGS」をはじめとした一大エンタメビジネスを築き上げた。全国に散る同級生のまとめ役として今も世話を焼いてくれている。
音楽を愛しながらも縁の薄いサラリーマン人生を歩んで来た私にとって、2人は憧れの存在であり大きな誇りでもある。来る2月には、郷里に集って古希記念の同窓会が予定されている。2人との語り合いがいかなるハーモニーを奏でるのか、楽しみだ。
24期ですね。